toggle

第2回アジア女性舞台芸術会議:講座

長谷川時雨研究会 特別プログラム

写真集『長谷川時雨—生誕一三〇年』(尾形明子・財団法人神奈川文学振興会編集、現代女性文化研究所発行)より 右上:夫の三上於菟吉、甥の仁と(大正14)、右下:『女人藝術』懇親会で(昭和6)

写真集『長谷川時雨—生誕一三〇年』(尾形明子・財団法人神奈川文学振興会編集、現代女性文化研究所発行)より 右上:夫の三上於菟吉、甥の仁と(大正14)、右下:『女人藝術』懇親会で(昭和6)

亜女会では、前身とも言える「アジア女性演劇会議」をたちあげた、 故如月小春さんの遺作『カガヤク』のインスピレーションの元になった、 近代最初の女性劇作家、 長谷川時雨の研究会を行っています。一日目は、長谷川時雨研究で知られ、時雨のつくっていた機関紙『輝ク』の復刻を果たした日本近代文学研究者の尾形明子先生による特別講演を、二日目は通常の研究会を公開する形で番外研究会を行います。

第1日目 講演会「長谷川時雨とその時代」
12月3日(土)15:00
講師: 尾形明子(日本近代文学研究)
第2日目 長谷川時雨研究会 番外編
12月4日(日)15:00
会場 森下スタジオ Sスタジオ
東京都江東区森下3-5-6
企画 羊屋白玉、前田愛実、高橋大助
会費 各回 500円
※当日受付にてお支払いただきます。
申し込み方法  こちらのフォームからお申し込みください。
助成  国際交流基金アジアセンター公益財団法人セゾン文化財団
主催   アジア女性舞台芸術会議実行委員会

概要

長谷川時雨は、戦前に活躍した作家で、近代以降最初の女性劇作家でもあります。主な代表作に歌舞伎『さくら吹雪』、『旧聞日本橋』、『近代美人伝』など。「明治に一葉あり、昭和に時雨あり」(吉川英治)と評された時雨ですが、作家としてのみならず、昭和3年に文芸誌『女人藝術』を創刊し、女性作家たちに活躍の場を提供しました。しかし『女人藝術』は、その晩期には左傾化を理由に発禁処分、のちに経済的理由もあり廃刊します。その後、時雨は様々な女性の関わる機関紙『輝ク』を創刊しましたが、昭和12年には、「皇軍慰問号」を発刊するようになり、戦地にも慰問に赴きました。その後、時雨は終戦を待たずして亡くなりますが、作家、編集者として華やかなその経歴は、戦後、語られることが少なくなり、日本の女流文学に与えた影響、その功績は、現在、正当に評価されているとは言えません。

亜女会と時雨の出会いは、故如月小春さんです。アジア女性演劇会議を進めていた最中、志半ばで急逝された小春さんが、最後に取り組んでいた戯曲が、時雨の機関紙『輝ク』をタイトルに掲げた戯曲『カガヤク』でした。小春さんはなぜ時雨を題材にしたのか? 亜女会では小さな研究会を開催して、時雨の『輝ク』を読むことから始め、彼女の仕事と生きた時代を捉えなおす作業を進めています。

講師プロフィール

尾形明子(おがた・あきこ)

東京に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了。 近代日本文学、特に自然主義文学と女性文学を専門とし、長谷川時雨主宰『女人芸術』『輝ク』を発掘・研究した。 東京女学館大学教授を経て、現在、文芸評論家。主な著書に『女人芸術の世界―長谷川時雨とその周辺』( 1980年ドメス出版)、『「輝ク」の時代― 長谷川時雨とその時代』(1993年ドメス出版)、『田山花袋というカオス』(1999年沖積舎)、『自らを欺かず― 泡鳴と清子の愛』(2001年筑摩書房)、『川・文学・風景』( 2002年大東出版)、『華やかな孤独・作家林芙美子』(2012年藤原書店)、『評伝・ 宇野千代』(2014年新典社)他

お問い合わせ

アジア女性舞台芸術会議実行委員会
電話:090-9157-2012 Eメール:info@awpacollective.org