旅の途中で拾った声 ベトナム篇
Collecting Voices : Vietnam 2016
ホーチミンからハノイまで北上。およそ1500キロメートルのベトナムトラベローグ。彼の土地から聞こえて来たベトナム女性達の声。企画:羊屋白玉、前田愛実、杉田協士
日時 |
12月10日(土曜日)14時~17時 |
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会場 | 森下スタジオ Sスタジオ 東京都江東区森下3-5-6 |
参加費 |
一般 1,000円 ※懇親会あり |
ゲスト | 岩井美佐紀(神田外語大学)、Nguyen Thien Kim(グエンティー・キム) |
申し込み方法 | こちらのフォームからお申し込みください。 |
助成 | 国際交流基金アジアセンター、公益財団法人セゾン文化財団 |
主催 | アジア女性舞台芸術会議実行委員会 |
概要
羊屋白玉、前田愛実、杉田協士は、2016年9 月、12日間をかけて、ホーチミンからハノイまで北上しました。1500キロのその途中立ち寄ったのは、南はホーチミン、メコンデルタのチャーヴィン、中部はフエ、ダナン、ホイアン、ミーソン、北はハノイとマイチャウです。その土地土地で出会った女性達のインタビューを基に、映像と写真を交え、この取材旅行の報告をします。また、ベトナムで長期に渡り調査を続けている社会学者、岩井美佐紀さんをお迎えして、お話も聞きます。
報告の最後には、旅の途中で拾い続けたベトナム女性達の声を綴ったパフォーマンスを上演します。ベトナムと日本で育ったグェンティー・キムさん(日本名:結城 真理奈)が出演されます。お腹いっぱい食べて来たベトナムの食べ物と一緒に。
そもそもなぜベトナムだったのか。と言いますと…
2003年、マニラ。羊屋白玉はアジア女性演劇フェスティバルで作品を発表しました。アジアの女性作家が集まったフェスティバルです。女性演出家のラウンドテーブルの冒頭で、ベトナムの方がこう言いました。「このラウンドテーブルの記録するのでしたら、わたしは自分の考えを何も話せません。」と。その時、わたしは、初めて、ベトナムには表現や発言の自由がないということを知りました。以来、この国や、この国の芸術家に対する検閲や、共産主義政治や、普段の生活のことがずっと気になっていました。そして女性達のこともです…。続きは、この会でお話しすることといたします。
ゲスト プロフィール
岩井美佐紀(いわい・みさき)
神田外語大学・アジア言語学科・ベトナム語専攻 教授1963年生まれ。1992-94年ハノイ国家大学ベトナム共同研究センターに留学し、農村調査を行う。1997年一橋大学社会学研究科博士後期課程満期退学。1999年より神田外語大学にてベトナム語およびベトナム社会について教鞭をとる。2001年社会学博士。近著に『現代ベトナムを知るための60章 改訂版』(明石書店、2012年)、『ベトナム新経済村の誕生』(共著、神田外語大学出版局、2016年)などがある。近年は、ベトナム国内外の移民問題に取り組んでいる。
Nguyen Thien Kim(グェンティー・キム)日本名:結城真理奈
1992年、ベトナム難民の両親のもとインドネシアで生まれる。10歳までベトナム、ホーチミンで育つ。その後、日本の小中学校に通い、高校時代はベトナムで過ごし、現在、日本在住。
お問い合わせ
アジア女性舞台芸術会議実行委員会
電話:090-9157-2012 Eメール:info@awpacollective.org